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江戸時代前期、 大阪夏の陣の後、大阪の復興は家康の孫、松平忠明に任された。市街地開発、堀の堀削、沿岸に町屋の建設を促進し、大きく発展した。全国各藩の蔵屋敷が)置かれた。北前船の発着地として、各地の特産物が集まり、産業の町になった。そうした経済力を背景に、「元禄文化」が花開き、歌舞伎、文楽、物語、俳諧等が上方文化として現代に継承された。江戸時代後期、飢饉が起こり、農民一揆や打ちこわしが頻発した。大塩平八郎が門下と共に挙兵したが、鎮圧され�自刃した。この乱が幕末維新への引き金になった。 |
食品を保存する為の知恵が食の文化を生み出した。昆布(こぶ)は大阪を代表する乾物で、おぼろ昆布やとろろ昆布など加工業が発達した。昆布はだし文化に決定的な影響を与え、その成分が6番目の味「UMAMI」となった。出しを取った昆布で作った塩こぶは、大阪名物になった。その他、干瓢、干し椎茸、河内素麺、道明寺粉、千早豆腐等や塩干物として、干数の子、身欠ニシン、棒ダラ等。練り物は焼き蒲鉾が有名。天下の台所として各地から集まった物を、大阪の風土に合わせて合理的に利用したのが、大阪の乾物、塩干物の特徴である。 |
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近代建築とは、明治維新から終戦までの間に出来た建築物で鉄筋やコンクリート造りで機能主義的な物。船場の愛珠幼稚園、小西家住宅、飛田の鯛よし百番、神社建築や大阪城天守閣は和風近代建築と呼ばれている。大阪には観光スポットが少ないとされてきたが、昨今、観光・文化資源として見直されている。しかし、大阪中央公会堂のように全面的に保存出来ているのは少なく、殆どが、外壁の一部やイメージが残されているだけ。唯一、船場、中之島だけが徒歩で廻れる大阪名所たる可能性を持っている。暖かくなったらそのあたりを歩いて見たいと思います。そして、名建築は解体・建て替えしないで、残して頂きたいと思いました。 |
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野茂英雄は日本人メジャーリーガーのパイオニアだ。彼のように大阪の少年野球からスタートして米メジャーリーグに上りつめた選手は多い。上原浩二、桑田真澄、黒田博樹、松井稼頭央、中村紀洋、ダルビッシュ等。又、メジャーに行かなかった有名な選手も沢山いる。米国生まれのリトルリーグは日本で最大組織。それに対して、南海ホークスの監督だった、鶴岡一人がボーイズリーグを立ち上げた。リトルと違ってプロのルールに近かったので、プロを目指す野球少年はボーイズを選び英才教育を受けた。それ故、ボーイズ出身の有名選手が多い。これからも大阪出身の選手がプロ野球を盛り上げ、メジャーリーガーとしても活躍して欲しいと思います。 |
浪速の伝統野菜を普及させる上で最大の課題は、安定供給である。最近では、十数品目が挙げられるまでになり、その例は、天王寺蕪、田辺大根、金時人参、大阪白菜、毛馬胡瓜、玉造黒門越瓜、勝間南京、鳥飼茄子、高山牛蒡,高山真菜、三島独活(ウド)、吹田慈姑(クワイ)、服部越瓜、碓井豌豆(ウスイエンドウ) 、泉州黄玉葱等。そして、最高の大阪産ブランドになったのは泉州の水茄子である。大阪にも多くの伝統野菜がある事を知りました。家庭用食材として身近で手に入るようになればもっと普及すると思います。 |
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うどんは出汁が全てを決める料理だ。昆布を基調にして鰹節や煮干しで出汁をとり、薄口醬油と酒か味醂で風味を付ける。出汁がしっかりしていないと客が逃げるというのが大阪の土地柄である。麺にのせる具は松葉家の創案のきつねが大阪らしい。その他、きざみうどん、肉うどん、昆布うどん、かちんうどん等がある。薬味に青ネギは欠かせない。鰻まむしは、鰻を腹開きにして切り分けず、蒸さずに直焼きにして、ご飯にまむして仕上げる。最近は、柔らか好みの風潮から背開きして蒸して焼く関東焼きが普及して、有名店がいくつも閉店している。一番の旨みの基、良質の脂分を持つ関西焼きがすたれないように願うばかりだ。 |
かやくご飯のかやくには加薬という字をあてる。香辛料、薬味という意味と、麺やご飯に加える具材の意味がある。「五目ご飯」や「炊き込みご飯」としてしまうと持ち味は伝わりにくい。人参、牛蒡など野菜を主に、こんにゃく、薄揚げ、椎茸等を、出来るだけ細かく刻み、米と調味料とに混ぜて炊く。炊きあがると、米と具が渾然一体となる。滋味が伝わり、日本料理の真髄がこめられている。関東煮(かんとだき)は関東から来た「おでん」で、田楽と区別するため関東煮となった。関東大震災を契機に、関西風おでんが全国に広がった。ちくわ、こんにゃく、、厚揚げ、豆腐、大根、ゆで卵などは共通であるが具材に地域性が出る。大阪は、牛すじ、コロ、さえずり、蛸などが欠かせない具材である。 |